落書き帳 |
どういうわけか、年に数回、私は横田めぐみさんのお母様とすれ違うことがあります。
たいていは、川崎駅を出た、人が行き交う雑踏の中、夕方やや遅めの時間です。 いつもきれいにしてらっしゃるんだけど、独特の深い悲しみをたたえた瞳が印象的です。 それがいつも雑踏の中で浮き立って、彼女の周りだけ独特の空気が流れている感じがします。 これが夕暮れ時だったり、雑踏の中だったりするから余計寂しく見えるのかもしれないけれど、それにしてもああいう瞳の人ってあまり見たことがありません。 こういう例えが適切かどうか分からないけれど、私はその表情を見る度に、戦場カメラマンが撮る戦地の人々の写真を思い出します。 いつもは駅の雑踏ですれ違うのに、数日前、私がふらりと夕方にユニクロに行ったら、 ユニクロでお買い物をされた横田めぐみさんのお母様とすれ違いました。 ユニクロっていうと、ユニクロファンじゃなくても、多分日本人なら誰もが1つや2つ何かを自分か家族の日常着に買ったりすると思うんだけど、 ユニクロの袋を持った横田めぐみさんのお母様にも当然だけど日々の生活があるんだということ、だけど止まっている時間(止まらされている時間)もあって、その対比が、ユニクロの袋が、妙に悲しかった。 数日たってもそのお顔が頭から消えなくて、「めぐみさん、早く帰ってくるといいですね」だなんてそんな野暮なことを言うことなどもちろんできず、 だからといってあたしが北朝鮮に行って連れて帰ってきてあげることもできず、 ただただ無事を祈りながら、1日も早くその腕に抱きしめることができる日がくるように、どうぞご両親もお元気でと思いながら、黙ってすれ違うことしかいつもできません。 とても善良そうな方たちなのに、どうして人生ってこういうことがあるんだろう。
by yukodododo
| 2013-11-14 16:33
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