落書き帳 |
昨日なんとなく父と母と夫の4人で地元でランチを食べる。
で話の流れから、これから丸の内ちょっと流そうか?ってなことになる。 出掛けるなんて思ってないから、母はワンピースに下駄履き。 博多で新調した粋な下駄を私に見せびらかしたかったのだった。「これよかろ~?」 レストランの中で「履かせて~」という私に「いいよ」と裸足になる母。 かくして、下駄の音をからんころんさせながら仲通り界隈を闊歩する。 東京駅も素敵になって、母は東京駅が一望できるやや離れたところから現場監督さながら、くまなくチェックしていた。 「あの囲いは10月になったらはずすっちゃろうね~。あのせっかくのブリックの外壁にそぐわんねえ。」などなど眉間に険しい皺を寄せていた。 こういう母を、父や私は適当に流すけど、夫はそばでちゃんと耳を傾けお返事してます。 最後に和久傳でお茶する。 私も母もそして夫もここの装飾がとても好きだから、お店のすみずみまでじろじろみる。 季節の室礼が美しく、いつ行っても発見がある。ここに行くといつも京都に行きたくなります。 いつも写真撮りたいと思うけど、それは野暮だからぐっと我慢します。 母は声を押し殺して、「げんちゃん、トイレも素敵やけん見てき」と夫にお手洗いの指示まで出していた。 その押し殺した声が、逆に店内に響いていたことを私は知っている。 お茶をご馳走した夫に、「じゃあ私、げんちゃんにちりめん買ってあげる」って母が夫に持たせた一越ちりめん。美味しかった。山椒の香りがお口に広がります。 秋が深まる時節にあの辺のお散歩もいいよね。
by yukodododo
| 2012-09-18 07:50
| 食
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