落書き帳 |
こないだ日本橋界隈をふらふらしてたら、路地裏に、「あんた絶対ここ美味しいでしょう」という店構えのお店があった。
京都なんかにある感じの「一見さんお断り」的な佇まい。 外から中は見えないし、多分看板もなかったと思う。夜だったから暗くて見えなかったのかもしれん。 でも、その入りにくい扉の横に、お品書きが。 こら絶対旨い!とピンときたので、夫に、「参りましょう。」と厳粛に言う。 「よっ、冒険家っ!冒険大好きよ~」とお尻をぷりぷり振りながら、彼はその美しい引き戸をカラカラっと開けて中に入った。 中は10人くらいが座れるカウンターがあるのみ。 板前さんが一人、ニコリともせず無駄のない美しい動きで調理中。 こういうときって松竹梅、特上、どれをオーダーしますか? 笑わない板前さん。 清潔で美しい静寂な店内。 夜の日本橋。 オーダーするもので、自分の生き様が現れそうで、妙な緊張感が走ります。 でもさ、緊張したってしょうがないさ。もうあたしもげんたも自分の人生半分以上は生きたんだろうし。残り短い人生、恰好つけても何の足しにもならん。 身の丈にあったものってことで、アタシは一番安い「梅」をオーダーした。 それでこのお店がどんなものを食べさせてくれるのか見たかったというのもある。 ちなみにこういうとき夫は、間違いなく値段の高いものをオーダーする習性がある。 どうせ食べるなら、この店で今日一番美味しいものを食べたいのです。 ちなみにお隣りに座ったカップル(40代後半とみた)は、それぞれ特上をスマートにオーダーされました。 そしてこのカップルの会話もやはり特上だったと言わざるを得ないでしょう。 特に2人とも楽しそうに笑うその笑い方に品があった。 (そこいくと、私の笑い方は「梅」と言えなくもない。) お二人とも間違いなくエリートで、それぞれ会社も職種も違うし、どうやら真剣にお付き合いはしてるみたいなんだけど、週に1回とか10日に1回くらいしか会えてないみたい。 平日は2人とも仕事がとても忙しいし、休日は彼はゴルフやジム、彼女はヨガとか習い事とか、女同士の付き合いもあるみたいでさ。え?そんな話はどうでもいい?あらあ。 それでね、結局めちゃくちゃ美味しかったよ。あのクオリティで980円って、あなた! 何を食べたかと言うと、今まで食べたことのない海鮮丼。 お店で美味しいとされる食べ方にならっていただくの。最後に出てくる「鯛のお出汁」でいただく海鮮丼の残りの美味しいこと、美味しいこと。 ふと夫を見ると、すごい笑顔で食べてて驚いた。あれだけの笑顔であの速度で食べるのって難しいと思う。 日本橋つじ半、是非行ってみて。あたしらも間違いなくまた行きます。
by yukodododo
| 2013-08-01 20:01
| 食
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