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落書き帳


日本がもう少し美しくなったらいいなと毎日本気で思ってる私の日々を綴ります
by yukodododo

仏蘭西レポート①

昨日でお正月飾りの納品も終了しました。どうもありがとうございました。

書く書くといいながら早一か月。年内に終わらしときたい仏蘭西レポート。
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先月11月23日から8日間、フランスに行きました。
なんとあの母と2人で。

旅の楽しいレポートをする前に、さらっと重い話を書くと、この旅は私にとっていくつかの警告をもたらす意味深い旅となりました。
その全てを語ると大変なことになるのであれですけど、つくづく行かせてもらって良かったなあと消化しています。

やっぱり旅というのは、楽しかった、美味しかった、きれいだった・・・と同時に、内省的な作業が体のどこかで動き出すという感覚が確実にあります。
うまく言えないけれど。

そういう意味で、私事ですが、ここ最近一番寝食を共にしている夫と離れ(旅の最中は一本の電話もメールもしなかった)、これまでの人生で一番寝食を共にしていた母と寝ても覚めてもいたこの8日間は、この「内省」というか、客観的に自分を見つめる作業が行われた不思議な時空でした。

大げさな文章で不本意なんだけど、これは忘れたくない経験だったので自分の為に記しておきます。
旅が終わるとすぐ日常に飲み込まれて、あっという間にこういう「気づき」を忘れちゃうからね。

私は母と決して仲が悪いわけではないけれど、あいにく相性があまりよろしくありません。従いまして、二人きりでフランスなんかに行っちゃうと、新たなフランス革命になりかねんなあと危惧しておりました。
そしてその予想は、パリはおろか成田に着くまでにすでに的中し、パリでエッフェル塔を見て「わー、きれい!!東京タワー!!」と母が大声で叫んだときにはピークを迎えました。

2人といっても、パッケージ旅行に申し込んだので、正確には12人の参加者プラス添乗員さんが一緒でした。
人生初の団体旅行。思い起こせば修学旅行以来です。
協調性のない私にもっとも向いていない団体行動。
だけど母と二人で、しかも言葉も分からず、知識の乏しい私達がフランスを旅するのに、これほどラクで有難いことはありません。

団体旅行の良いところ。
毎日添乗員さん、プラス日替わりで現地のガイドさん(フランス在住の日本人)が同行して下さいます。目立たないイヤホンを耳につけると、ガイドさんの指示や解説が聞こえてきます。

どこにいっても入場券を買わなくてもいいし、並ばなくてもいい。例えばルーブル美術館に行けば絵画の説明をして下さるし、ヴェルサイユに行けばフランスの歴史や裏話しまで説明して下さいます。
そういう知識やバックグランドを知らずに見る絵と、説明を聞いて鑑賞する絵の面白さは違います。もっといろいろなことを勉強したいなあ、知りたいなあという刺激をたくさん受けました。

さらに、レストランに行けばメニューを読めなくても料理が出てくる。お芝居の予約もして下さる(しかもいい席を確保して下さる)し、道に迷うこともなく、短時間であちらこちらに効率的に行ける。
とはいえ、最後の2日ほど自由行動の日があって、やっぱり自分で地図見てメトロに乗らないと地理は頭に入らないし、旅の醍醐味もないですな。
団体行動の日は、フランスにいながらフランスにいないような気持ちなんだけど、やっぱり自由行動の日はフランスがピリッと違う景色に見えました。

私達のツアー参加者は、ハネムーナー2組、一人でご参加の方も2名いらしたし、退職後のご夫婦や、私たちのように母と娘でのご参加。老若男女が日本各地から参加されました。
みなさん個性の光る善良な人ばかりで(旅の終盤にはそれぞれの持ち味が隠し切れなくなる・・・人間ってほんと楽しい)、概ね笑いの絶えない良い旅でした。

旅のスケジュールは、ベタですが、まじめに振り返ってみると圧巻です。
時間軸でこの旅を振り返りますと、
1日目:成田からパリへ。
2日目:ヴェルサイユ宮殿と庭園見学→パリ市内の「アンジェリーナ」でランチと例のモンブランを食べ→モンマルトル観光。サクレ・クール寺院とかテルトル広場を歩きます。
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3日目:世界遺産「モンサンミッシェル」へ。もちろんあの名物の美味しくない卵料理オムレットを食べました。
いろんな旅行会社の団体バスが次から次へとこのモンサンミッシェルが目の前に見えるレストランに続々と到着します。全部日本人。ざっと150人以上の知らない日本人たちと全員でオムレットを食べたところを想像してほしい。ここは日本人収容所か?恐ろしく接客態度が悪いフランスのウエイトレスに笑ってしまいました。
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4日目:マルシェ(朝市)に行き、サン・ジェルマン・デ・プレ観光。おしゃれカフェでランチを食べた後は、セーヌ河岸シテ島観光。ノートルダム寺院やコンシェルジュリー(マリー・アントワネットが入っていた牢屋を見て)、サント・シャぺル寺院を見て、夜は「フォション」へ。
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5日目:朝からセーヌ川クルーズ。
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ランチはエッフェル塔内のアラン・デュカスがプロデュースのレストランで。美味!眺めも素晴らしかった。その後、カー・ルージュという2階建てバスに乗ってルーブル美術館へ。
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夜はミシュラン星付きレストラン「ラ・グランド・カスカード」という、映画に出てきそうな暖炉のある素敵なレストランでお食事。
6日目は終日自由行動。朝から母のお買いものに付きっきり、ランチはフランス人たちが並ぶおうどんやさんに行き、夜はLIDO(シャンゼリぜのキャバレー)で華やかなディナーショーを楽しみました。
7日目は午後2時まで自由行動。朝一番にオルセー美術館を駆け足で堪能し、
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ここから凱旋門まで母と二人パリの街を闊歩し、クリスマスマーケットが並ぶシャンゼリゼを楽しみました。
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はたと集合時間を思い出し、メトロであわててホテルに戻り、シャルルドゴール空港へ。
8日目はパリから成田へ。

こんな駆け足の旅をする人は世界広しといえども日本人だけなのでしょうか?

クリスマスのパリの街並みや、フランスで見た美しいもの、フランスで出会った人を見て考えたことなど記しておきたいこと満載ですが、今日はこの辺で。
長い文章にお付き合いいただいて、ありがとうございました。

by yukodododo | 2013-12-27 11:23 |
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